赤ひげラーメン 那覇松山店 沖縄の二郎系に行ってみた

赤ひげラーメン 那覇松山店 沖縄の二郎系に行ってみた

以前からずーっと気になっていた沖縄の二郎系ラーメン屋『赤ひげラーメン』。
あの呪文のような「ニンニクマシマシ」とかを唱えるあのお店です。

今日はひょんな事から行けるタイミングが得られたため訪問してみましたー

『赤ひげラーメン 那覇松山店』。店構えはこんな感じ。
『赤ひげラーメン 那覇松山店』。店構えはこんな感じ。

「松山店ってあるけど、ここって松山?」と思い調べてみたら、確かに松山でした。

さて、その二郎系ですが、今まで興味はあったものの、あの呪文システムに対応できるか、もたもたしてたら店長さんや常連さんに怒られるのでは、なんてちょっと心配だったのですが、入店してみたら思ったよりも普通のラーメン屋。

入って右手にある自販機で食券「ラーメン中 760円」を購入し、空いている席に座りながら食券をカウンターに差し出すと「にんにく入れますか?」とスタッフさん。あぁ、すぐに聞かれるものなのね。

「にんにく、お願いします」と私。

「量はどうしますか? ここに書いてあります」とカウンター前の用紙を指し示すスタッフさん。

丁寧に各トッピング量の指定方法が記載されていました。
丁寧に各トッピング量の指定方法が記載されていました。

「あぁ、ニンニクマシ、野菜マシ、アブラマシ、でお願いします」と私。

「はいー」とスタッフさん。

よかった、初の呪文だったけど、問題なく注文が通ったようです。周りのお客さんも初二郎の私に対してジロジロ見ることもなく(二郎だけに?)、ただただ目の前のラーメンを啜っています。

でもなんか皆さん、食事を楽しんでいる、というよりも、どんぶりと対峙しているというか、真剣に食べているというか…。ちなみに100%男性客でした。

ラーメンを待つ間、セルフの水を汲みに行ったり、カウンターに置いてある調味料をチェックしてみたり。店内はカウンター席のみで、キャパは10人くらいかな。

自分も食べる事に集中する事になり、いつもは使う調味料も一切使わなかった。
自分も食べる事に集中する事になり、いつもは使う調味料も一切使わなかった。

入店は11:40分くらいだったのですが、スタッフさんは1人でやられていました。慣れた手付きで3つのどんぶりに麺やら野菜やらを盛っていきます。そのうち1つのどんぶりには、とんでもない急勾配にもやしが盛られていく…。もやしだけで高さ15cmくらいあるのでは? え、これって自分のじゃないよな?

なんて心配していましたが、私に提供されたのはもやし高さ15cmではないどんぶりで安心。だが、これでも十分に量あるよなぁ。

注文後6-7分で提供された「ラーメン中 ニンニクマシ、ヤサイマシ、アブラマシ」です。
注文後6-7分で提供された「ラーメン中 ニンニクマシ、ヤサイマシ、アブラマシ」です。

さっそく頂いてみます。これって「天地返し」ってやつをやるんでしょ? なんてやろうとするも、もやしの量が多すぎて、それにニンニクがどんぶりの外に落ちちゃいそうで無理っぽい。

とりあえずそのままもやしをほじくって、麺を救出するように食べてみました。

「硬いな…」

麺は何というか、ゴワゴワっとした感じで正直硬い。ツルツル食べられる訳ではないので食べやすくはない(この時は)。そのまま7-8回、濃厚なスープを頼りにラーメンを歯で噛み切りながら食べ進めてみる。どんぶりにはまだまだ麺やもやしが大量に残ってる…、あれ、自分の食欲がなくなってる…、っていうかこのラーメン、本当においしいのか?

「やばい、これ食べきれないんじゃないか? いや、無理だろ…」

私は決して少食ではない(かといって大食いでもないけど)のですが、この時、焦りましたよ。だって目の前のトッピング量の指定方法が記載されている紙に「いたずらにマシにして残された場合は追加料金100円頂きます」なんて書いてあるから。私、ヤサイマシとかにしちゃってるから。

「ラーメンって頑張って食べなくちゃいけないものなのか? 二郎のラーメンを食べるって戦いなのか? 他のお客さんも黙々とよそ見もせずにラーメンを食べ続けている。そういえばみんなひとり客だ。話し声すらないじゃんこの店。みんな真剣に食べないと負けると分かってるから、ひとりで戦いに来てるのか?」

なんてほぼ真剣に思いましたよ。「財布の中に100円玉あったかな」、「すみません、食べきれないです。初めてで量がわからずにオーダーしました」と正直に伝えて100円玉置いてそそっと帰ろうか、とか思いましたよ。少なくとももう二度と二郎は食べることはないな、と思いましたよ。

諦めかけつつも、ここで喉が乾いたので水を飲んでみる。あぁ、口の中が少しさっぱりした。水をセルフでおかわりする。チャーシューを食べてみる。あぁ、ちょっとパサついてるけど柔らかいな。最後にもうちょっと麺を食べてみるか。ん?

どんぶりの底からすくい出した麺、少し伸びてて柔らかくなってる、食べやすくなってる。ひょっとして二郎のラーメンの食べ方ってこういうこと?

それからは不思議なほど、いいペースに食べ進められました。さっきまでの諦めモードが嘘のように。

15-20分ほどかな? で完食です。
15-20分ほどかな? で完食です。

どんぶりをカウンターに置いて、ティッシュでテーブルを拭き、ティッシュと割り箸をゴミ箱に入れる。

「ごちそうさまでしたー」と私。

「ありがとうございましたー」とスタッフさん。店を出るときも「またお願いします!」と声を掛けてもらいました。

食後すぐの感想としては食事の満足感というより、食べ切ったという達成感が強かったです。でもその後、1時間、2時間と経つにつれ「二郎、また食べたいかも」と変化。その日の夜には「もう一回行ってみよう」と進化。

自宅に帰って「二郎」を調べてみる。そしたらこんな記述が。

<超人気グルメのぶっちゃけ解剖学 ラーメン二郎 – 柴田書店 より抜粋>
http://www.shibatashoten.co.jp/pdf/15331_jiro.pdf
─────────────
ラーメン二郎って、日本人の9割は好きになれない味なんじゃないかと思いますよね。脂ギトギトで、量が多くて。それに見た目もおいしそうとは思えない。でも、人気があります。それはなぜなのか。(中略)(ラーメン二郎の一杯は)だいたい1600キロカロリーくらいになるという推定値が出ました。(中略)総エネルギーの中身については、脂質の割合が約60%もあります。(中略)きわめて〝高脂質なラーメン〟だということがわかります。(中略)高脂質の食品を食べると、体内でどういう変化が出てくるか。これは、動物実験でもわかっていることですが、脳内でのドーパミン放出が増加して「もっと食べたい」欲求が増えます。さらに、麻薬様物質である脳内β-エンドルフィンの放出も増え、その結果「また食べたい」という欲求が出てくるのではないかと思われます。食べはじめると「もっと食べたい」、食べ終えると「また食べたい」という欲求ですね。
─────────────

ちょっと見の情報なので信憑性はわかりませんが、今日の体験からすると納得してしまう内容でもありました。

<今日の教訓>
ラーメン二郎は体調が良い時に食べに行こう。

ごちそうさまでした。
確かに「また食べたい」です。